遠くから。
多くの子供たちが真新しいランドセルや制服にワクワクしたり、学年が一つ上がって少し大人になったことに心躍らせていたことだろうと思います。そんな幸せな日常が、一瞬で暗くなるようなことが、前触れもなく起こったら――。
今まで大震災と言われていた地震に比べたら被害は少ないように見えるけれど、実際に被害にあわれた方々のことを思うと、胸が痛みます。
福岡に住んでいた頃、熊本へ旅行に行くことが度々ありました。特にゴールデンウィークは新緑が綺麗な季節で、阿蘇の大観峰で体感した大自然に感動したことを今でも覚えています。カメラで個人的に撮影しようとしてダメ出しされたラーメン屋さんも、菖蒲の花が咲き乱れる小さな河原、趣のある旅館も、柔らかなお湯が沸く温泉も、随分昔に行った場所なのに、未だに鮮やかに思い出すことができる風景です。
大丈夫でしょうか?
大丈夫ではないかもしれない。
大変なことになっているかもしれない。
きっと心も大変なことになっているんじゃないだろうか。
そんな気持ちでざわめいて、眠ることができません。
九州北部はめったに地震のない場所です。そんな土地を襲った突然の大きな地震。実家の母は震度4でも不安でしょうがないと電話でこぼしていました。
どうか不安な時間が、早く過ぎ去りますように。
再び、心穏やかに過ごせる時間が戻りますように。
同じ九州人として、心より願っています。